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「豪玉万里紀行」紀行 第11号


□■□ 「豪玉万里紀行」紀行 □■□



旅を旅し、紀行を紀行に綴ってお届けします。


劇作家・演出家の鴻上尚史氏が言ってました。「人生で起こる問題は、すべて劇団でも起こる」と。とは言いつつ、今年も無事公演を終えることができました。ご来場いただいた皆様に感謝しつつ、第11号をお送りします。



----【 目次 】---------------

・公演直後報告

・旅の仲間たちのつぶやき

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▽△ 旅の仲間たちのつぶやき ▽△

公演を終えたメインキャストと演出の感想。



◎衣川佳子

劇中の夕食でだされるロールキャベツの試食をした時のこと。

「わたし、市販品なんか食べられない」

またもや役者Kのワガママがはじまった。するとE嬢が「じゃあ、中を魚肉ソーセージにして作ってみます。」と言った。

そうして特別に作ってもらったロールキャベツを、役者Kは毎回ペロリと平らげる。共演者N氏のロールキャベツは市販品(冷食)だというのに。そして、本番が近付くにつれて役者Kのワガママはひどくなる。特別にされたがる。まったく、年長者のくせにまるで子どものようだ。なんて扱いづらい…。


わたしが共演者なら、こんなヤツとは絶対に仕事をしたくないと思う。よかった、自分で。うへっ!

まっ、冗談はこれくらいで。


今回もご来場くださった皆さまに心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。


そして演出T氏をはじめ、音響Y氏、照明M氏そしてS姫、制作E嬢、共演者N氏、Hさん、ダブルYさん、縁の下からアゲアゲでお手伝いくださったMさん、Tさん、たくさんの皆さま…にもお礼を申し上げます。スタッフ、共演者あってのわたしです。またぜひ「特別」扱いしてください。お局街道まっしぐらで、頑張ります。



◎中村一平

「要らんもんは要らん。要るもんは要る。それだけのことや。」って台詞、劇中で吐きましたが、その台詞が口から出た時、本当にその通りやなって思ったの覚えてます。


今回、お世話になった方々には心から感謝しております。


それだけ!



◎武谷嘉之

今回の公演はここだけの話、個人的にはわが演劇人生(たかだか20年ほどですが)史上もっともドタバタした公演でした。まぁここだけといってもメールマガジンで配信されてしまえば、ここだけもへったくれもないのですが。


しかしまぁ役者陣、制作陣がよく頑張ってくれたおかげでなんとかなりました。感謝するコトしきりです。2年前から準備した割には最後に来てこんなにバタバタするとは想定外でした。公演1週間がたってもまだ清算が終わっていないのも初めての経験です。


そういう舞台の外での話はともかく、豪玉としては等身大の現代の、具象的な作品に取り組むのは初めてだったのではないでしょうか。前々回の「亡き王女へのパヴァーヌ」に続いて豪玉の旅路の新しい羅針となっていくような気がします。


豪玉の旅も来年15年目という事で、思えば遠くに来たものだと思いますが、(ほとんど物理的には動いていないのですが)次回作は相当めちゃくちゃなものをやろうと思います。今までの豪玉にはなかったようなナンセンス大活劇をやってみようかなどと思っています。本気で徹底して意味のないことに挑戦したらどうなるかな?等と思います。私も年をとったと言うことでしょうか。


今年来年は大殺界ということで、「自分らしくないことをやる」とよいそうです。でもつれあいには「来年はやったらアカン」といわれているので来年できるかどうかわかりませんが。


ではまた来年あいましょう。



▽△▽△▽ 編集後記 ▽△▽△▽


本番の数日前、初日の公演を原作者の海東セラ氏が観にいらっしゃると聞き「怒られたらどうしよう」と、かなりビビりました。しかし、にこやかに来られて、にこやかに帰っていかれたので、ほっとしました。


改めて、ご協力いただいた海東セラ氏、大阪女性文芸協会の皆様に感謝いたします。


ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

今回はアンケートを実施しておりませんので、是非メールで感想やご意見などをお寄せください。


豪玉万里紀行のホームページhttp://homepage2.nifty.com/gotama2/

お暇なら覗いてみてください。


              江間 敦子