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「豪玉万里紀行」紀行 第2号


■□■□ 「豪玉万里紀行」紀行 □■□■



旅を旅し、紀行を紀行に綴ってお届けします。



新緑の美しい季節、何もしていないように見えて、豪玉は立ち止まっているわけではありません。旅は続いているのです。

というわけで、メルマガ第2号をお届けします。



----【 目次 】------------------------

・豪玉近況報告

・豪玉に物申す!

・「ももからうまれたももたろう」

 プレゼント当選者発表

・豪玉万里 旅の思い出

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▽△ 豪玉近況報告 ▽△


豪玉メンバーや共に旅する人々の近況をお知らせします。


◎ 中瀬良一 ◎

ある時はまぶしいライトを浴びる役者、ある時は日本全国を飛び回る営業マン。

今は営業マンモードで、仕事一筋。

しかし、体づくりに余念がなく、初夏にはハーフマラソン参加予定。

さらに、芸の幅を広げるため尺八を習おうかと考えているらしい。


◎ 中村一平 ◎

中瀬と同じ会社で修行中。

家族よりも中瀬と過ごす時間のほうが長いらしい。


◎ 西川さやか ◎

3月の公演終了後、すでに2作品の舞台に出演。それも、はじけまくった役から落ち着いたお母さん役へと変幻自在。

怒涛のように活動中。


◎ 武谷嘉之 ◎

近所の公園で二人の息子と無邪気に遊びながらも、来年の公演を二人芝居にするべきか、三人芝居にするべきか思案中。



▽△▽△ 豪玉に物申す! ▽△▽△


観客の皆さんから寄せられた、貴重なご意見にお答えします。


今回は、衣装について…。

『女性の衣装。手持ちの洋服を使うので、世界観を壊すんですよねぇ。プロみたいに毎回作る費用ないし、せめて全身白!とか黒!とか時代分からない様なスタイルにしたら良いのになあと。バックや靴など小物も。

綺麗な女性に特に顕著に出ます。小綺麗過ぎると言うか、今風過ぎると言うか、その人の普段が見えると言うか。』



いきなり痛い所を突かれてしまいました。

かつて、豪玉万里紀行T第7回公演「眠っちゃいけない子守歌」では、珍しくオリジナルの衣装を制作し、好評でしたが、普段は役者・スタッフの私物です。

担当スタッフと演出家が皆の持ち寄った服の中から役のイメージに会った物を選んでいます。

前回の公演では、六野・西川の「登山ですか?」と聞きたくなるような衣装はイメージがはっきりしているので、すんなり決まりましたが、伊藤は少し時間がかかりました。

ご意見のように、日常的で面白味も少なかったかと思います。

衣装というのは、観客に見せる物であるのは当然ですが、同時に役者・演出家・スタッフにとってその役がどんな人間なのかを確かめ合うのにも役立つのだと思います。

「この役にピッタリ」と思った服を、役者が「え?」と驚いたり、演出家が「もっと派手に」とダメを出したり。

そんな意味からも、衣装は重要だといえます。


しかし、演出家はぽつりと呟いたりするのです。

「衣装なんか、ホンマはみんな裸でやったらええねん。」


豪玉万里紀行にとって衣装というのは、かなりの弱点であり、これからの課題ですね。

しかし、中瀬・中村の手持ちの服の少なさは、それ以前の問題と言えそうですが…。


☆★☆ 「ももからうまれたももたろう」プレゼント当選者発表  ★☆★


チラシ・パンフレット・チケットに隠れた文字、皆さんは分かりましたか?

答えは、チラシ・パンフレットが《豪玉》チケットが《万里紀行》でした。


当選者の方

内田修史さん 黒田敬子さん ほか10名の皆さんおめでとうございます。


賞品の次回公演チケットの発送は、11月ごろの予定です。

お楽しみに。


▽△▽△ 豪玉万里 旅の思い出 ▽△▽△


豪玉万里紀行T・Uの過去の公演について、思いつくまま語ってみたいと思います。


今回は豪玉万里紀行T第3回公演「ライナスへの追悼」(1997年 3月15日・16日 神戸学院大学)を振り返ってみましょう。


この作品は、主宰・武谷嘉之の古くからの盟友、山本慎也の作・演出によるオリジナル作品でした。


舞台が組まれたのは、神戸学院大学内の小さな会議室。

照明機材を吊るために鉄骨を組んだら、どうしても出入り口を斜めに横切ってしまうほどの狭さでした。そのため観客は、まるで茶室のように体を屈めて中に入りました。

客席も10〜20席程だったでしょうか、肩が触れ合うような状態でした。


しかし、その狭い空間での緊迫した芝居は、息苦しくなるほどで、豪玉万里紀行の芝居を“コワイ”と思ったのは後にも先にもこの時だけです。

場面によっては、役者との距離が1メートルも無いほどで、まるで透明人間になって舞台の上に居るような感覚でした。


小規模な劇場での公演が多い豪玉の歴史の中でも、少し特異な作品かもしれません。


▽△▽△▽△▽ 編集後記 ▽△▽△▽△▽


創刊号から1ヶ月以上が経ち、皆さんに忘れられてしまったのではないかと心配しています。

今回はメルマガ読者の方からのご意見を掲載させていただきましたが、これからも皆さんと、このメルマガを作っていきたいと思いますので、ぜひ、ご質問・ご意見をお寄せください。


              江間 敦子